ステロイドをしてること、子どもに言えますか? ~ステロイドユーザーに思うこと~

【ズルして手に入れた筋肉なんて】

僕は筋トレの大会で優勝を目指してトレーニングに励んでいる34歳の会社員です!

2歳の息子を育てながら、時間のない中でも筋トレに励んでいます。

今回は、アナボリックステロイドを使用している、「ステロイドユーザー」について、僕が思うことを書きます。

ステロイドの話題は、筋トレ界隈では以前からずっと問題になっています。ステロイドを使っている人たちのことを「ユーザー」と呼び、使っていない人を「ナチュラル」といいます。ナチュラルと言い張り、隠れてステロイドを使用している人たちのことを、「隠れユーザー」とか「フェイクナチュラル」と表現することもあります。

え?僕ですか?僕だってユーザーなんじゃないかって?

あのですねぇ…

この身体の、どこがユーザーなんでしょうか?これでステロイドを使っているとしたら、僕にはなんのトレーニングセンスもありません。今すぐトレーニングをやめて、妻の肩もみを永遠におこなっていればよいのです。ということで、もちろん僕はナチュラルであり、ステロイドなんぞ一切使ったことがありませんし、これから使うつもりもありません。今回は、ステロイドについて皆さんと考えていきたいと思います。過激な内容になるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。

0.そもそもユーザーがどうかなんて、本人以外分かりませんが…

アナボリックステロイドを使うと、通常では起こりえないほどの筋肥大が可能になります。「オリンピア 選手」などで調べると、まあすごい人たちの画像がたくさん出てきます。インスタグラムでも、「あっ・・・(察し)」というような選手はたくさんいます。ドーピング検査がない某団体で、優勝できるってことは・・・ねえ。なんて風にも思ってしまいます。ぼちろん、ナチュラルであることを公言し、誇りをもってドーピング検査の無い団体で戦っている選手もいます。かっこよすぎますね。侍です。しかし、本人が本当はステロイドを使っているとしても、「ナチュラルです。」と言えば、それを覆すことなど我々素人にはできません。ドーピングチェックをするしかないのですが、それもまた我々の仕事ではありません。ここでは、

FFMI値

という値をもとに、ナチュラルとステロイドユーザーについて考えていきましょう。

FFMIとは、「Fat Free Mass Index」の略称で、体重から体脂肪量を除いて計算する”徐脂肪量指数”のことを言います。次の計算式に数値をあてはめると、ご自身のFFMI値が出ます。

FFMI  = 除脂肪体重[kg] ÷ (身長[m])2

自動でFFMIを計算してくれるサイトもあります。

人類が、ナチュラルで到達できるFFMI値の限界は、

25前後

と言われています。僕は21くらいです。まだまだです。。。

では、身長170cmの選手が、体重80kgで仕上がったとします。体脂肪は5%です。この場合のFFMI値は、

となり、「ドーピングを疑わざるをえない」ということになります。

インスタグラムなどのSNSを見ていると、まだ20代(もちろん30代でも40代でも)にも関わらず、このような選手がゴロゴロ出てきます。これはフィットネス業界の闇でもあります。IFBB PROの選手では、FFMI値が27を超えるなど、もう人類であることを超えてしまっています。これは一体どういうことなのでしょうか。

もしこれでもナチュラルだと言うのなら、ぜひ公言をしてほしいのです。そうすると、世界中の科学者は、喉から手が出るほどその人を研究したいはずです。ノーベル賞もんですからね。その人も、「世界の逸材発見!!人類初のFFMI値を更新!」なんてことで全世界中から注目を浴びることができます。

なので、ステロイド使用の問題点は、「本人が、やっていないと言ったらやってないんだ。」という大前提はあるものの、このFFMI値でナチュラルの限界(数値でいうと25前後)を超える場合は、ドーピングを疑われちゃうよって話になります。

すごく失礼な言い方をすると、ステロイドを使ってもFFMI値が25を超えない人は、ステロイドを使っていることを恥じ、今すぐ使用をやめるべきです。お前何様やねん、って感じですが、これが僕のステロイドユーザーに対する思いです。これでもソフトに書いているほうです。

合戸孝二さんの「使ってその程度かよ!!」という言葉をここに置いておきます。

1.僕がアナボリックステロイドに断固反対な理由

 僕がステロイド使用に断固反対する理由は、大きく次の2つです。

 理由①あまりにも大きすぎる健康被害のリスク

  • 多毛症:顔、乳首の間、背中、肩、大腿の裏、臍下、殿部などといった、体毛が少ない部分への異常な出現。
  • 精神的症状:鬱病的症状、妄想、気分変動の激化、パラノイア、苛立ち。
  • 行動変化:攻撃性や突発的な暴力衝動の発現。
  • 使用者が男性の場合:『女性化』 ― 乳房の女性化、すなわち男性の乳房発育。声の高音化、睾丸の萎縮、無精子症(すなわち精液中の精子の減少)、前立腺の肥大、可逆性の生殖不能症。テストステロンなどの男性ホルモンの体内における自然分泌量が低下するために起こる[8]
  • 使用者が女性の場合:『男性化』 ― 不可逆的な男性化あるいは男性化徴候、胎盤の男性化、声の深化、胸部の矮小化、無月経
  • 使用者の年齢によっては:思春期前期における早期骨端閉鎖。 (Wikipediaより)

いかがでしょうか。これだけのリスクがあっても、ステロイドを使用するのでしょうか?というか、最悪、ステロイドを使用したことが原因となって死に至ることもあるのです。近年、国内外問わずボディビルダーが若くして亡くなっています。亡くならずとも、意識を失い倒れた、透析が必要になった、等の状態の人も少なからずいます。ステロイドの副作用が疑われています。

そこまでして、自分の命を危険に冒してまで、、、ステロイドを使用する。

突き詰めると、全て「どうでもいいこと」です。少なくとも、命に勝るものではないはずです。そんなことの為に、命の危険を冒し、健康被害のリスクを冒してどうするのですか。そのあたりを軽く見すぎている若いユーザーが非常に多くいるように思います。

 理由②ズルをしてまで、筋肉が欲しいとは思わない。

ステロイド反対の理由の2つ目は、僕は「ステロイド=ずるいこと」という認識をもっているからです。ステロイドを使っている人は、その使用を決して公言しません。何なら、ニッコニコの笑顔で「ナチュラルです(^^)/!!」と嘘をつく人も少なくありません。(信じられないかもしれませんが、結構います。。。一体どういう神経してんだろ・・・

須山翔太郎選手が、以前雑誌の対談か何かで、こんなようなことを仰っていました。(うろ覚えですみません。)

「筋肉が欲しいから、ステロイドを使う。僕にとってそれは、『お金が欲しいから、強盗をする』という感覚に近いんですよ。」

僕も全く同意見です。もちろん、強盗は犯罪ですが、ステロイドの使用は犯罪ではありません。あくまでも感覚の話をしているのです。

毎日全力でトレーニングをします。帰ってから鏡を見ても、自分の体は何も変わっていません。でも、次の日も、また次の日も、自分を信じてトレーニングをする。それを続けていたら、「あれ?少し筋肉がついてきたかも??」とほんのわずかでも感じる。これが、ナチュラルのトレーニングなのです。

この過程をすっ飛ばして、楽して筋肉をつけようと思いステロイドに手を出した瞬間、「人生」という大きなものに対して、嘘をつくことになってしまうのです。

2.ステロイドを使っているお父さんたちへ、それ子どもに言えますか?

 FFMI値の話に戻りますが、インスタグラムなどのSNSを見ていると、FFMI値が26とか27とかの人がバンバン出てくるわけです。中には、子どもと一緒に写っている写真もあり・・・。「あ、この人も、自分と同じように、子どもがいるんだ。」となるわけです。

お子さんたちは、お父さんの筋肉は、お薬を使ってつけたものなんだということを知っているのでしょうか。

いや、そんなこと知る必要もないし、言う必要もないですが(笑)

胸を張って言えないことは、やはりするべきではないと思うのです。正々堂々とやっている姿を子どもに見せることが、僕たち父親の役割なのではないでしょうか。これは、「ステロイドが、別にズルいことだと思わない」という価値観の方とは、なかなか折り合いがつかない部分なのかもしれませんね・・・。

生き方は、自由です。どのように生きてもいいのです。ステロイドの使用も、最終的に決めるのは自分自身です。しかし、僕は断固反対です。

この記事を読んでいただいた皆さんも、それぞれの思いがあることと思います。ぜひ自分の信念をもって、トレーニングに励んでいきましょう。でも最後に一つ、声を大にして言わせてください。

Play Natural !

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/共に頑張りましょう!

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ステロイドをしてること、子どもに言えますか? ~ステロイドユーザーに思うこと~” に対して1件のコメントがあります。

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